2012年01月09日

2012年 どうぞ今年も宜しくお願いします。

遅ればせながら、どうぞ今年もよろしくお願いします。

2011年内は、大変お世話になりました。
私にとって非常に大きな年だったと思います。

まず、3月11日には東日本大震災がありました。
地震、津波に加え、原発事故による被害。

そしてその直後の4月11日には、統一地方選挙。
震災後の混乱の中、私にとって人生で初めての出馬、そして落選でした。

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5月には舩木上次さん率いる「ポールラッシュ・ドリームプロジェクト」の被災地公演のお手伝いのため女川町と石巻市を訪れました。

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6月には家業である自動車修理工場(潟Tサモト オートボディショップ)を退社し、新会社「笹本環境オフィス株式会社」を設立しました。
地域の環境・衛生・エネルギーの課題解決に寄与する会社をめざし、ペレットストーブの取り扱いを始めました。
同時に「山梨県中小企業家同友会」にも入会して、一から山梨の企業経営をやり直すことにしました。

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8月には私がエグゼクティブ・プロデューサーを務める映画『サウダーヂ』が、世界四大映画祭「ロカルノ国際映画祭」に正式出品され、批評家賞をいただき、27日には桜座にて凱旋上映会を開きました。

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その後は11月5日と6日に甲州市、甲府市、笛吹市を舞台に実施した「ワインツーリズムやまなし2011」の準備が本格化しました。
4回目を迎えた今年は、全国から延べ3,500名の方々にご参加いただき、地域の資源を活用した地域活性化と地域ビジネスの可能性を示すことができたと自負しています。また今後の継続のためのビジネス化、という大きな課題もはっきりしました。

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そして12月には、映画『サウダーヂ』が今度はフランスの「ナント三大陸映画祭」でグランプリを受賞し、映画の舞台となった甲府銀座通りで報告会を敢行。「サウダーヂを見たことが出店の一つのきっかけになった」とおっしゃってくれた小林久さんの「スーパーやまと」の前で公開会見を実施しました。

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また、今年の「山梨学院ワイン講座2011」の総合プロデュースを担当し、現在の「国産ワインの先駆者へのリスペクト」をテーマに昨年12月から今年2月まで4連続講座を開いています。

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年末には今年で8回目となる恒例の「深沢七郎を偲ぶ宴」を桜座で開いて、2011年をしめました。

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以上のような一年を過ごし、年末に私の活動報告を公表しました。

笹本貴之の活動報告(2011年12月)001
~4月の県議会銀選挙から早いもので8ヶ月が過ぎました~


昨年中に何とかこの間の報告書が出せてよかったです。

これまで築いてきた私なりの考えや人間関係や実績を一度バラバラに壊して、
もう一度一つ一つを見つめ直し、その良かった点と悪かった点をはっきりさせて、次につなげるために構築し直す。
昨年4月の選挙の落選からの8ヶ月間は、そんな作業の時間でした。私にとって宝のような経験だったと思います。
上記の活動報告にまとめました。どうぞご覧ください。

私の考え方や行動は、選挙の前と後とで明らかに変化しました。

2012年は、この間にはっきりしてきた私の課題に地道に取り組み、次なる挑戦に向けて確実にレベルアップする年にしたいと思っています。
中でも今年は、「地域の自立」を掲げる私にとって、もっとも基本と言える自分自身の確固たる自立を達成すべく、「笹本環境オフィス」という会社経営に特に注力してゆこうと思っています。

どうぞこれからも、よろしくお願いします。

笹本貴之
posted by 笹本貴之 at 19:47| 私の考えていること

2011年12月18日

サウダーヂとスーパーやまと甲府銀座店

私たちはこれまで、安易な夢や希望に裏切られ続け、そのことに慣れてきました。
大きな箱モノがつくられるとき、大きなインフラが整備されるとき、中心市街地活性化が語られるときなど。

そして、そこにはいつも、多額の税金が使われてきました。
さあ、このことにどのように落とし前をつけるか?
どのように反省するのか?
だれが責任をとるのか?

しかし、そんな議論は全くなく、いまでは増税が議論されています。

これにストップをかけなければならない。私の根本的なテーマの一つです。


映画「サウダーヂ」は、もうそんなくだらないループは止めて、
辛くてもいったん現実を直視しよう、という映画です。

映画を観て、非現実的な希望や和解に感動するよりも、地方都市の負の部分に目を向けよう。
そうすると何とすがすがしいことか。
過酷な現実の中で生きる人々が、愛おしく思えてきます。

そして我に返ります。
「じゃあ明日から私はどうすべきか?」と。

そんなことがきっかけの一つになり、
小林久さんが「サウダーヂ」の舞台、甲府銀座通りに「スーパーやまと」を出店しました。先週は2号店が開店しました。

小林さんは出店を決意したとき、私に一通のメールをくれました。
「これがサウダーヂへの答えだ」という件名のメールでした。
「補助金ももらわないつもりです。韮崎の商店のせがれが、余計なお世話をするわけですが、何もしないのに口ばかり利くのは『卑怯』だと思います」。

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いままでの慣例や前提やタブーをいったんクリアーして、
頼ってきた行政や税金や団体や有力者とは少し距離を置いて、
私たち一人一人が本当に必要なものは何なのか、
自分にできることは何なのか、を率直に考え行動に移す。
そこから「新しい地方都市のカタチ」を見出す。

私たちはそんな時代に生きているのだと思います。

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この映画「サウダーヂ」が、スイスの「ロカルノ国際映画祭」での批評家賞の受賞に続き、
フランスの「ナント三大陸映画祭」でグランプリを受賞しました。

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そしてこの受賞のタイミングが、スーパーやまとさんの出店のタイミングでもありました。

当然、甲府での受賞報告は、この「スーパーやまと 甲府銀座店」の前でやりました。

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こうして地域が動いていることを、実感します。

また、こんなとき、
「行政や政治、商工会議所は、これまでいったい何をやってきたのだろう?」
「この状況下で、いったい何ができるのだろう?」
と問題意識を持たずにはいられません。

じっくり学んでいこうと思っています。

笹本貴之
posted by 笹本貴之 at 23:08| 私の考えていること

2011年12月01日

私たちの日常には終わりはない

11月5日・6日の「ワインツーリズムやまなし2011」が終わりました。

延べ3500名の方にご参加いただきました。
北海道から沖縄まで、そして山梨からもたくさんの方々にご参加いただき、嬉しかったです。
ありがとうございました。


特に今年は、実行委員会のミーティングは最小限にとどめ、各地区でのルートミーティングの充実を図りました。

この様子は公式サイトでの4つのブログによく表れていると思います。各地域がより自主的にワインツーリズムをつくりあげることを、今年の主眼としました。


実行委員会は、まず主旨や全体像を示し、各地区にそれを伝え、各地区から出てくる案や検討事項を議論する場としました。
その結果、さまざまな取り組みが生まれました(挙げだすときりがないため、4つのブログに任せます)。そしてたくさんの協力者・理解者を得ることができました。たくさんの地元の能力が、発揮される場を提供できました。
本当に皆さんには感謝しています。ありがとうございました。



しかし、「ワインツーリズム」はこれでは終わりません。

上記のようなことを意図して、実際にその成果はいくつも出ています。
ただ、そこには不徹底なことがたくさんあったのも事実です。
実行委員会(本部)機能の低下、地域(現場)の改善点、地域(現場)と実行委員会(本部)との連携の改善点など、実は回を重ねるほど課題・問題がはっきりしてきます。

これからが重要な第二の本番なのです!これから、良かったことも、悪かったことも「反省」をするのです。

この議論のために「ワインツーリズム」を毎年実施している、と言っては言い過ぎでしょうか。

当日の二日間は、過去の実施の「反省」、つまり良かった点と改善すべき点を議論した成果の「発表の場」にしたいと思っています。
全国から参加される皆さんにその成果を見ていただいて、そのご様子から客観的に地元を見直すのが「ワインツーリズム」の当日でもあるわけです。

また1年かけて議論してゆくのが、私たちのあり方です。常に学ぼう、という姿勢です。


現在、大小さまざまなミーティングを実施しています。
そこでは遠慮やタブーは禁物です。本音で議論します。



「笹本は目的や理想だと言って、大きな事ばかり言っている。現場の問題が解決されないまま、範囲を広げるのはおかしい!」
「やはりボランティアでは無理がある。このままでは来年の継続は厳しい。やはり経済的にも回らなければ、『日常』ということにならないのでは?」
「お客さんへの丁寧な情報提供がなさ過ぎた。イベントのレベル云々を言う前に、まずは主催者側が一つ一つの課題にしっかり対処して、レベルを上げるべき!」

かなりタフな議論をやっています。
それでも次回に向けて、何とか課題を解決しようと冷静に議論してゆけることに、私は大いなるプライドを感じています。

だから「ワインツーリズム」はイベントのためのイベントではないんです。

私たちの日常生活をより良くするためのムーブメントである理由です。


笹本貴之/ワインツーリズム・コーディネーター
posted by 笹本貴之 at 18:00| 私の考えていること

2011年11月06日

今日は「ワインツーリズムやまなし2011」の二日目

今年で4回目の「ワインツーリズム」は、全4地区にバスルートを設定して実施します。


そしてその全体を統括する実行委員会とは別に、「ルートミーティング」と称した会合を各地区で個別に開き、これまで以上に地域の主体性と独自性が現れることを意図してきました。


だからこそ、私たちが共有して、常に立ち返って考えるべきコンセプトがあります。



ワインツーリズムの目的は、ワイン振興でも観光振興でもありません。
それは「ぶどうとワインだけでなく、その産地にある独自のもの、風土・歴史・文化・生活を全身で味わう旅のスタイルを定着させること」、そして「その産地の日常的な魅力が、住民にとっても来訪者にとっても貴重な財産(地域資源)であることを自覚し、それを活用してより価値の高い地域をつくること」です。



少し堅苦しいことを考えているのかもしれません。
それでも私たちは、この地域に生きる者として、まじめに、プライドを持って、ワインツーリズムを伝えます。


皆さまとお会いできることを楽しみにしております。
どうぞ気をつけてお越しください。
当日受付は8:30くらいからJR甲府駅北口、JR石和駅前でやっています。

笹本貴之/ワインツーリズム・コーディネーター

posted by 笹本貴之 at 00:30| ワインツーリズム

2011年10月27日

一つ一つ常識やタブーを切り崩す。

昨日の朝日新聞朝刊(山梨版)に、私のインタビュー記事が載りました。

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ワイン産業は、実は山梨の経済にとって、ほとんどインパクトはありません。
県のGDPに対し、0.15%の生産高でしかないのです(工業統計による)。

しかし、例えば東京で30代の女性にアンケートをとると、山梨でイメージするものは「ぶどう」「ワイン」が40%程を占めるのです〔丸の内キャリア塾アンケート(H19.9.20) 平均年齢36歳〕。これがブランドというものでしょう。

つまり、山梨にとってワインが最も象徴的で、この分野を活用することで全体への波及効果が見込めるのです。

そして私たちは、山梨で生活しながら不満に思うこと、怒りを覚えること、そしてどうしても実現したい変化を「ワインツーリズム」というイベントに乗せて訴えてきたのです。

例えば「公平」という常識、「補助金」というタブー、「行政」や「業界」の限界など、あえて「空気を読まず」に疑問を呈し、一つ一つ切り崩すための民主的議論こそ、私がやっていることです。

これをやっていると、当然、多くの問題にぶち当たります。面倒なこともたくさん出てきます。
しかし、それに一つ一つ対処して、一つ一つ理解を求めて、そして少しずつ人の心と地域が変わってくるのが、何よりも楽しく何よりも感動的なわけです。

笹本貴之
posted by 笹本貴之 at 02:42| 私の考えていること

2011年10月26日

「新しい・・・」を求めること

10月20日の読売新聞朝刊の地域(山梨)欄に、私の記事が出ました。
嬉しい記事です。
現在準備中の「ワインツーリズム」の発起人の一人として、また映画「サウダーヂ」のプロデューサーとして、私の想いをお話ししました。
そして聞き手は「笹本貴子」さん。もちろん妻でも妹でもありません。

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「サウダーヂ」は甲府を舞台にした映画です。10月22日から渋谷のユーロスペースでロードショーが始まりました。最初の土日だけで600名以上の人が観に来ました。
しかしこれはいわゆる「ご当地映画」とは正反対です。社会の不安や問題、つまり負の部分を描いています。
「これでは山梨ファンが増えない」という意見も地元から出ているようです。

しかし、巷にたくさんある「ご当地映画」で、本当にそこのファンが増えたのか?

「映画で地域活性化」などと言いますが、そんなに簡単なものなのか?

問題点や課題点を見て見ぬふりして、表面だけを撫でるようなイベントや表現が多すぎると思うのです。
その場だけ盛り上がっても、その場だけ気持ち良くても、その後の地域の日常にとっては何の変化もない、というのが当たり前になってしまいました。
もう、一時の盛り上がりや、一時の売上は、要りませんよね。
それよりも、日々の生活や売上が少しずつでも良くなっていくことの方が、どれだけ価値があることか。

「サウダーヂ」の監督、富田克也は言います。
「映画の中で解決しても、世の中の方は解決しない。問題を持ち帰ってもらうのがこの映画の役割」だと。

私たちの身近にある「前提」や「タブー」を一つ一つ自覚して、一つ一つ覆すという作業からしか、明日の変革は生まれないと思っています。富田の映画は「夢も希望もない」映画かもしれない。しかし、この地方に「夢も希望もどこにあるんだ?」と本音を吐き、映画という手段を使って、一つ一つ丁寧に問題点を提示し、また次の作品をつくることで自ら提示した問題に対して答えを出して行く。
商業映画や大手シネコン全盛の映画界で、まち全体を取り込んで自主映画を撮り続け、しかもその映画が映画として超一流であるという、富田率いる「空族」の映画づくりの姿そのものが、実は地方都市が生き延びるための一つの提案になっているのです。

だから、私は富田と行動する。



「ワインツーリズム」も、既存の「活性化」と違うのは、ここなんです。実は。
なぜ、業界でも行政でもない、住民の立場でこんな活動を継続しようとするのか。

私の活動の目的は、ワイン振興でも、観光振興でも、映画振興でもありません。これらは全て手段です。

業界団体、行政、補助金、1・2・3次産業間の軋轢、地方の依存体質、中心街と大手SC、地元資本と東京資本、知的ノウハウ、運営資金・・・。これらすべてのタブーに切り込む大実験が、実は私の活動の一つ一つです。

富田克也は「新しい映画のあり方」を提示しています。
私も「新しい行政と民間との関係」「新しい地域活性化」「新しい地方の豊かさ・価値観」を提示したいと思っています。

そのために、外から来たものをことさら有難がったり、一時の盛り上がりに頼るのではなく、日常的な進化のために日々努力する。
業界団体が幅を利かせたり、行政からの補助金に群がったり、一部の声の大きな人に遠慮して皆が空気を読んだり、そんな慣習を辞める。
そして、山梨に既にある価値、魅力、財産を、地域全体の豊かさのために、皆で共有して活用する。
そのことが、いずれは山梨の「受け身・依存体質」を、「能動・自立体質」へ変革することにつながると思っています。
 
ただ、どうしてもこの方向性や必要性を説いて回る役割が必要であることに気が付きました。
その「新しい・・・」は、実は「本来の・・・」であることを説得して、地域を巻き込んでゆく人材が不可欠だと確信しました。
私はその役割を自覚して、地域の「コーディネーター」を実践しているつもりです。
そしてその役割こそが、「本来の政治家」の役割ではないか、と思っているのです。

笹本貴之
posted by 笹本貴之 at 02:48| 私の考えていること

2011年10月24日

「ワインツーリズムやまなし2011」の協力要請

毎年この時期になるとそうですが、11月5日と6日に実施する「ワインツーリズムやまなし2011」の準備で忙しくしています。

先週は、山梨県と各参加自治体の首長に協力要請に行ってきました。

今年の「ワインツーリズム」では、各地区による独自ブログを立ち上げました。
それぞれが主体的に準備をすることが今回の特徴になっていますが、そのブログの中でご報告していますので、以下のリンクをご覧ください。

笛吹地区のブログ
勝沼地区のブログ
塩山地区のブログ
甲府地区のブログ


どうして各首長に挨拶に行き、ワインツーリズム実行委員会の理事になってもらうのか。
行政から補助金を一切もらっていないのに、どうして首長に筋を通すのか。

それは、従来の行政と民間との関係に異議を唱え、新しい行政と民間とのカタチを少しずつでも考えてみたいからです。

補助金を出す側ともらう側、指導する側とされる側という関係性を何とかしたい。
補助金を媒介しない行政と民間との新しい関係性を考えたい。
業界団体に補助金を払えば公平性と民間委託が担保され一安心という常識を覆したい。
補助金の切れ目が活性化イベントの切れ目という依存体質を壊したい。

こんな課題を抱えながら、明るく楽しく「ワインツーリズムやまなし2011」の準備をしています。
当日まであと12日です。どうぞよろしくお願いします。

笹本貴之
posted by 笹本貴之 at 02:11| ワインツーリズム

2011年10月15日

五味醤油の甲州みそ

最近は11月5日・6日に実施する「ワインツーリズムやまなし2011」実施のための準備で、ブログ更新が少なくなっています。

今年はこれまでの実施エリアに加え、笛吹市の一宮エリアと石和御坂八代エリアが仲間入りしました。
そしてこれを機に各地区で独自のブログを持ち、それぞれの準備の進捗具合や日常的魅力などを競うようにアピールしています。

私はそれぞれの地区の組織化を促し、統一的コンセプトで全体をまとめる、コーディネーター役を務めています。
地域の主体となるべき住民が自ら輝くために、私はワインツーリズムに関わる一人一人と深く交流して、彼らと地域の課題とその解決策を議論して、ある方向性を確かめるのです。

そしてその方向性とは、「地域の資源の共有」ということです。

ですから私は、ぶどうやワインのような「何か」を生み出しているわけではありません。
ワインツーリズムとは、それ自体が特別な「何か」ではなく、一つ一つ見てみるとごく当たり前に既にある「何か」、つまりぶどうやワインや食文化や歴史など「地域の資源」の力を住民に自覚させ、それを住民が共有して活用するためのコミュニティづくりそのものだと言えると思っています。

どうぞワインツーリズムの公式サイトで、各地のブログをじっくり読んでください。自ずと特色が読み取れると思います。



さて、今回はその中の「甲府のブログ」を主に担当する五味仁さんについて、ご紹介します。

五味仁さんは、「五味醤油」さんの6代目です。

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名前は「醤油」ですが、いまは醤油はつくっていず、「味噌」をつくっています。

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ここの味噌は「甲州みそ」です。

味噌には麹を使います。そしてその麹は地域によって「米麹」または「麦麹」と決まっています。しかし、甲府ではこの二種類の麹を半々にブレンドした非常に珍しい味噌をつくっています。
それが「甲州みそ」です。

実はワインツーリズムというムーブメントを起こそうと本格的に取り組む直前の2004年5月に、私はこの「甲州みそ」に会いました。
旧城下町を歩こうという企画でたまたま訪れた五味醤油さんで、「甲州みそ」の存在を初めて知ったのです。自らの無知を恥じるとともに、独自の自慢すべき文化があることを誇りに思いました。

そして6年半後の2010年11月、「ワインツーリズム2010」で初めて甲府バスルートを設定したときに、山梨のワインと甲州みそとの連携が実現しました。
私はそのことが非常に嬉しかった。

ワインツーリズム当日のバス停を五味醤油前に置くと、なかば自然発生的に、まるで醗酵するかのように(ワインも味噌も醗酵製品です)、ぐつぐつと発想が浮かんできて、良い空間ができました。

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母屋まで解放していただき、気持ち良い空間に。

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そして「甲州みそ焼きおにぎり」は一日で300個超えの大人気!

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この醗酵がお客さまにも作用したのか、この「甲州みそ」が売れる売れる!

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右手に「甲州ワイン」、左手に「甲州みそ」をぶら下げた人々が、町中をぞろぞろ歩く光景は初めて見ました。
私はこれを「甲府の軌跡」と呼びました。
(例えば県内外各地にあるワインイベントで、みそを並べて黙って売れるでしょうか? 地域全体を五感で楽しむワインツーリズムだから売れるのです。)

五味仁さん、今年はこの五味醤油さんでいったい何を仕掛ける?

ここは甲府バスルート内の「甲府会場」としてますます面白くなります。

どうぞご期待ください。


笹本貴之/ワインツーリズム・コーディネーター
posted by 笹本貴之 at 02:55| ワインツーリズム

2011年10月05日

かつぬま朝市に「ペレットストーブ」を出店しました。

10月2日(日)は第一日曜日で第88回「かつぬま朝市」がありました。

我が家では家族五人でほぼ毎回参加しています。
3人の子どもたちはここで「お買いものデビュー」しました。毎回、一人に500円ずつ与え、自由にお買いものさせます。姉妹でも使い方は様々で、少しずつ細かいモノを買う次女もいれば、いきなり400円以上のモノを買って「もう少しちょうだい」と言ってくる長女もいます。

コンビニには行っても、昔みたいに近所の八百屋さんにお買いもの、という体験が難しい現代社会で、貴重な経験のように思っています。

「かつぬま朝市」は、こんな人間関係の原点のようなものを、地域に提供する場にもなっています。
こんなコミュニティが勝沼で育っているからこそ、ここの会場をメインにして「ワインツーリズム」という催しが実現したと言っても過言ではありません。

ただ、今回はいつもとは違う参加をしました。
お客としてではなく、出店者として参加しました。

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新会社「笹本環境オフィス」の商材「ペレットストーブ」の実演展示をしました。
地域の森林から出る間伐材等をおが屑にして粒状に固めた「ペレット」を原料に、住宅や職場の暖をとるのがペレットストーブです。

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実際に炎をお見せして、ペレットのこと、ペレットストーブのこと、環境のこと、地域の資源を活用することなどをお話させていただきました。
来月を除き(来月は11月6日がかつぬま朝市で「ワインツーリズムやまなし2011」の2日目です)、これから毎月出店したいと思っています。これから寒くなりますので、ますます注目の出店になること間違いなし!

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ストーブの輸入販売元のECOテックの岡田さんにもお手伝いいただきました。

私がこの「ペレットストーブ」に興味を持ったきっかけは、昨年11月に実施した「山梨の地域ビジネスセミナー」でした。テーマ02の「山梨の森を活かした地域ビジネスの可能性」で山梨の林業を学んだ時に、可能性というだけではなく何か具体的な行動ができないものか、と悔しく思っていました。

山梨の県土は70%以上が森林です。そしてここの県有林はFSCという国際認証(適正な森林管理の認証を受けた木材)をとっています。これは県が推進して取得したもので、その維持にも私たちの税金が使われています。しかし、これが林業振興や県産材の利用になかなか結び付いていないのが現状です。そして山梨県では、この森林の維持のために「環境税」として県民一人当たり500円の税金を徴収しようとしています。

FSCを取得することも、森林を健全に維持することも、とても良いことです。
これは行政としてやるべきことではある、と思っています。
ただ、これだけで終わってしまうのもまた、行政の限界でもあります。

民間がこの行政の事業を利用して、自立的なビジネスにつなげてゆかなければならないのです。
現状では林業は補助金に頼っている面があると思います。そのための今回の環境税ですね。
しかし、いつまでも頼っていては情けない。
まさに「山梨の森林」という地域資源を活用した地域ビジネスの成長こそが、山梨の自立につながるのだと思っています。
その「地域ビジネス」の可能性の一つとして「ペレットストーブ」の販売を具体的に始めました。
どうぞ一度見に来てください。

「笹本さんはいろいろやってますね」とよく言われますが、私は一貫して「地域資源を活用した地域ビジネス」の可能性に取り組んでいるつもりなんですよ。もちろん「ワインツーリズム」も映画「サウダーヂ」も同様です。

笹本貴之
posted by 笹本貴之 at 02:20| 「学びの場」の報告

2011年10月01日

甲府のカレー屋さん「ハーパーズ・ミル」/ミュージシャンがつくるカレーです。

「ワインツーリズムやまなし2011」当日の甲府バスルートの「善光寺サドヤ農場入口」バス停近くに、「ハーパーズ・ミル」さんがあります。


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(夜の写真ですみません。)

ここのカレーはおいしいです。

まず、刻んだ漬物とラッキョが来ます。全部食べても大丈夫です。
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これはビーフカレーで、私はいつもゆで卵を入れます。
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お店のホームページを見た頂くと分かりますが、こちらでは有名なミュージシャンがたくさん来て、頻繁にライブをしています。そして、こちらのオーナーの坂田久さんも、新店長の岩崎けんいちさんも、ミュージシャンです。

お二人でカレーをつくっています。
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また、お店では壁にかかるギターが目につきます。
これは坂田久さんがつくったものです。坂田さんはギタービルダーでもあるのです。国内の有名ミュージシャンはもちろん、アメリカ本土でも販売されています。
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坂田さんの音楽とギターの話を聞きながら、カウンターに座ってカレーを食べるのが私は好きです。

一方、この6月20日から新店長となった岩崎けんいちさん。地元では有名なフォークシンガーです。
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こんな人たちが甲府にいて、ここで仕事をして、ここでみんなで楽しんでいる。
甲府の日常の魅力が、ここにあります。

笹本貴之/ワインツーリズム・コーディネーター
posted by 笹本貴之 at 17:13| ワインツーリズム

2011年09月27日

しばらくのあいだ「アウトプット」から「インプット」へ軸足を移します。

私は20代最後の年、2000年に甲府に戻ってきました。

20代は哲学と文章の修行、アメリカでの人種的コミュニティの実体験、大企業でのサラリーマンの日々・・・。とにかく自分に不足したもの、興味のあるもの、将来必要だと思うものをひたすらインプットしてきました。

そしてそのお金と時間と労力をかけて身につけてきた全てを、今度は実社会でアウトプットしてみたい、と切望しました。それも東京でも、アメリカでも、他のどの地域でもない山梨の甲府で発揮してみたい。なぜかそう決めていました。
高校を卒業してすぐに甲府を飛び出し、憧れの東京生活を手に入れ、アメリカにまで行って、「舞台は世界!」との意識が強くなると思いきや、なぜか強烈な吸引力によって、この甲府に戻ってきました。
(この「なぜ甲府に戻ってきたか?」に関しては、別の機会に書きます。)

しかし、甲府という地域を甘く見ていました。
まず、家業の自動車修理工場で父の元で働きながら、大企業で学んだ企業経営を実践しようとしますが、うまく行きません。
「話せば分かる」と信じて根気よく議論を重ねてみても、どうしても職人さんとの溝が埋まりません。業績も落ちてゆきます。
青年会議所に属して仲間づくりを試みますが、見向きもされませんでした。
それまで多様な人種、職種、地域(国籍)の人々とコミュニケーションをとってきた自負があったので、挫折感を味わいました。
「やっぱり東京に帰ろう」と悲しくなって妻と何度も話しました。

それでも、ここで生まれた長女のことを思ったときに「我が子に恥じない地域づくり」が、甲府の親の責任ではないかと思い、まちづくりサロン "KOFU Pride" を立ち上げました。2004年でした。
このサロンはいま流行の異業種交流会とは違い、実は極めて厳しい会でした。まさにこれまで県外でインプットしてきたことを、この甲府でアウトプットして山梨の魅力を全国にアピールしていこう、という会でした。そのような経験と知識と意識のある人々の集まりでした。
そのせいで一時は消滅の危機もありましたが、「フォーハーツカフェ」という溜まり場を得て、山梨のワインという最大の武器を得て、「ワインツーリズム」という一大プロジェクトが生まれたのです。
映画『サウダーヂ』の富田克也とは、この "KOFU Pride" を通して仲間になりました。彼らの映像制作集団「空族」を甲府のプライドとして位置づけ、私と富田はときに一体となり、ときに相互支援パートナーとなり、志を同じくしています。

このように紆余曲折ありながら活動を継続して来て、一つの結論に達しました。
それは「地域のプライド」つまり「地域資源」を住民が共有して、みんなで活用して「地域独自のビジネス(産業)」を興してゆくことが必要だ。
そうすることで、お上や外部の大企業に依存している山梨から、精神的にも経済的にも自立した山梨に生まれ変われるのではないか。
そう。「山梨の自立」をめざそう。

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こうして、これまでの全てをアウトプットしたのが、政策集「『山梨の自立』計画」でした。
そしてもうすぐ、あの選挙から半年経とうとしています。

私の政治活動は「学習会中心主義」だと言ってきました。
学習の場をあらゆるレベルで、あらゆるところで、あらゆる形式で実施し、その参加者がレベルを高めて自立していただくことで、山梨県全体の自立に近づこうという考えです。これまでの私たちのインプットを存分にアウトプットする形で、様々な学習会を実施してきました。
「ワインツーリズム」をはじめとして、「山梨の地域ビジネスセミナー」「座談会 KOFU PRIDE 2010」「まちカフェ会議」その他のマナビノバを開催してきました。そしてその延長線上に、私たちの選挙活動がありました。つまり当選することだけが目的の選挙活動ではなかった、ということです。

ただし、この「学習会中心主義」とは、「学習会を開催する」こと、つまりアウトプットだけを意味するわけではありません。
当然、「自ら学習する」こと、つまりインプットも当然ながら意味しています。

私はしばらくのあいだ「インプット」に軸足を移します。
自ら学習してレベルを高めることに、より時間と力を注ぎます。

例えば、どうしても時間がとれなかった読書の時間をつくります。
最近では、県議会、教育委員会会議、山梨版事業仕分けなど、傍聴する機会をつくっています。
文章を書く訓練をもう一度やり直しています。
仕事を通して「木質バイオマス」について学んでいます。
(笹本環境オフィス鰍ノてペレットストーブの販売をしています。)
そして、「山梨県中小企業家同友会」に属し、同じ中小企業家と共に実際に会社経営をしながら課題の共有と研鑚を重ねています。

さまざまなマナビノバに参加して、学んで参ります。


次なるアウトプットのために。

笹本貴之



posted by 笹本貴之 at 01:53| 私の考えていること

2011年09月26日

ブランドツーリズムという考え方

「ブランドツーリズム」という考え方があります。
「地域ブランド」を観光の軸に据えようという次世代ツーリズムと言われています。
山梨県は今年からこのことに取り組んでいます。
そしてその「地域ブランド」とは、県独自の歴史や文化、地場産業などの「地域資源」であり、これらに幅広く絡めた観光振興に取り組んでいます。

9月24日の山梨日日新聞の論説で紹介されました。

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そしてここで私たちの「ワインツーリズム」にも触れられ、「応用に値する」先進モデルであることが述べられています。

先日(9月20日)も「しずおか・茶のまちコンシェル」の方々のワインツーリズム視察にいらっしゃいました。
静岡市の地域ブランドであるお茶を軸に据えた「お茶ツーリズム」を実践しようとする皆さまでした(10名)。
以前、このプロジェクトのキックオフ講演をさせていただいたことがあり、一日の視察の企画とガイドを担当しました。

まず、勝沼の丸藤葡萄酒工業さんにおじゃまします。
この日は雨でしたが、構わず畑まで行ってぶどう栽培の現状をご説明します。

「特に山梨の東部のぶどう畑は、一枚が狭いんです。例えば長野県のように、ぶどう栽培後進県ほど広く、効率的な栽培ができるようですね。」
「それは静岡県と鹿児島県の関係と全く同じです。」

こんな感じで、ぶどうとお茶とを置き換えた話ができ、非常に意思の疎通がスムーズでした。農家さんと加工業者さんとの微妙な関係も同じだそうです。

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上記は丸藤葡萄酒さんの畑ではありませんが、この時期の「甲州」ぶどうはこんな感じです。
ちょうど当日は「マスカットベリーA」を収穫したばかりで、作業の真っ最中でした。

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作業のじゃまにならないように見学して、工場内を一周します。

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そしてゲスト・ルームで5種類のワインをテイスティングしました。

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皆さん微妙なお茶の味を識別できるプロの方々ばかり。ワインのテイスティングにも詳しかった。

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そしてすぐ近くの五味さんの「ビストロ・ミル・プランタン」さんでランチ。

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少し時間があったので、「ワイン産地でワインを売る酒屋」新田商店さんに寄りました。
同じく「お茶の産地でお茶を売る」上で、非常に参考になったようです。

ここから甲府に移動しました。シャトー酒折さんに向かいます。

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こちらでもちょうどマスカットベリーAの収穫が終わり、

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仕込みの真っ最中でした。

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最後は、樽から少しだけテイスティング。ぶどうのつくり手による味わいの違いを知ります。

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そして外に出て、地域の散策をしました。実は「ワインツーリズム」の二日目(11月6日)に実施予定のオプショナルツアー、「甲府ルート 甲府ぶどう郷エリア/ 甲府ぶどう郷史跡巡り」(既にソールドアウト)の練習も兼ねていました。


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途中、東光寺さんに立ち寄りました。

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この地域でシャトー酒折さんにも出している、ぶどうの出荷組合さんにも立ち寄り、農家の皆さんとお話。
ちょうど迫っていた台風に皆さん気を揉んでいました。
(でも11月6日の打ち合わせも、これでOK!)

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そして終点の五味醤油さんで、「甲州みそ」の説明を五味仁さんから受け、散策ツアーは終了。
(五味仁さんは、期待の若手。ワインツーリズムの甲府ルートの副代表です。)

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いよいよ当日の行程の最終仕上げ。

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7:30からフォーハーツカフェでワインツーリズムの甲府ルート会議、その後、そのまま懇親会。
ワインツーリズムを知るためのツアーで、その会議まで視察の対象とし、発祥の地でしめくくる。
勿論、ワインツーリズムの発祥の地とはフォーハーツカフェのこと。
ここでの立場を超えた市民レベルでの語らいから、ワインツーリズムのは生まれました。

「ブランドツーリズム」という考え方にとって、何が最も重要なのか?
単に「地域資源」を掘り起こして「地域ブランド」と称し、「体験交流型の旅行」と組み合わせるだけでは、一過性の産業振興や観光振興で終わってしまいます。

まだまだ「ワインツーリズム」も、そのような産業振興や観光振興の一形態だと思われているようです。

違うんです。

このブログを見て、同じようなルートを巡って、同じような体験をしても、それは真似事でしかないんです。
それは単なる「ワイナリー巡り」でしかない。一過性の振興にしかならない。
つまり、行政や業界が旗を振っていたり、旅行業者が集客していたりする間だけは継続しても、彼らが手を引いたらそれっきりの「いつか来た道」。

やっぱり、その「地域資源」に関わる全ての人々に地道に交流を持ち、少しずつ協力を引き出し、その「地域資源」にこそ「ブランド」としての価値があることを知らしめて、共有して活用して共に潤う・・・・・。
そんな地味で気の遠くなるようなコーディネート、企画、運営、つまり「地域の経営」が必要なんです。

このことに気づき、このことに取り組む覚悟のない人には、「ブランドツーリズム」を実践することはできません。
この旗を振る行政も業界も、そのような覚悟ある人材の発掘ないし育成なしには、最終的な目標達成は難しいことを理解すべきです。
(私は、彼らは理解していると思っています。)

笹本貴之/ワインツーリズム・コーディネーター
posted by 笹本貴之 at 02:31| ワインツーリズム

2011年09月19日

その場限りの「コラボ」ではなく、専門分野の「共有」こそ

先週の木曜日(9月15日)は、二つのミーティングがありました。

午前中は、ブラジルと千葉大学から農業経済を専攻するお二人の学者から取材を受けました。
私たちの「ワインツーリズム」の取り組みから、日本の農業経済の課題と可能性について知るために視察にいらっしゃいました。
 
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そして夜は甲府ルートの会議でした。

「ワインツーリズムやまなし2011」の二日目(11月6日)には、飲食会場として甲府会場(五味醤油さんの敷地)以外に、シャトー酒折さんとサドヤさんの敷地内にもいくつかの出店が用意される予定です。

甲府会場では五味醤油の「甲州みそ」と金峰の「ほうとう」が出ることは「ワインツーリズムやまなし2011」の公式ブログ(甲府)で告知済みです。

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そこに今回、甲州地どり生産組合さんの「甲州地どり」と、ナチュラリアさんの「山梨のオーガニック食材の料理」にも加わってもらい、甲府の食文化の厚みを出そうと議論の一歩をはじめました。
まだ、どの会場で、どんな食を提供することになるか未定ですが、このように日々山梨の食文化の向上に努力しているプロフェッショナルが集まって、新たな価値をつくり出そうとするのは非常に楽しい試みです。

私たちは、その場限りのいわゆる「コラボ」はやりません。
あくまでも日々の創意工夫の発表の場として、各々の専門分野を「共有」します。

そしてそこでの経験を、明日からのより良い日常に活かす。
それが「ワインツーリズム」です。


笹本貴之/ワインツーリズム・コーディネーター(事務局長)
posted by 笹本貴之 at 23:40| ワインツーリズム

2011年09月18日

日経ビジネスオンラインの連載が終了

8月5日から始まった日経ビジネスオンラインでの連載『ワインから考える「体験型ツーリズムは地方を救うか?」』が終了しました。

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集客3000人、消費額2000万円の「ワインツーリズム」とは
第1回:体験型ツーリズムの成功に必要なのはやはり「ヒト・モノ・カネ」

「よそ者、若者、ばか者」が揃い、ワインツーリズムが走りだす
第2回:2人の「貴之」が引っ張り輪が広がる


行政ができないことを行政とともにやる
第3回:県庁は補助金を立ち上げたが…


カネがなくても、地元を誇りに思う気持ちが人を呼ぶ
最終回:それぞれの立場を乗り越えて



この連載だけは、是非、お読みください。
読むのに登録が必要のようですが、無料ですので是非登録して読んでください。

私たちが行政や業界団体などのやってきた既存の地域活性化策を踏まえて、どんな想いでこれまでやってきたかが、赤裸々に書かれています。
そのために無理してきたこと、反抗してきたこと、そしてこれから乗り越えなければならないこと。
正面から受け止めていただき、まとめていただきました。

著者の荻野進介さん、本当にありがとうございました。


国や行政や東京からの押しつけの論理(ロジック)からは早く脱して、地方の論理(ロジック)をつくる。
連載は終わっても、まだまだ私たちの挑戦の日々は続きます。


プライドを諦めるな!

笹本貴之
posted by 笹本貴之 at 00:41| ワインツーリズム

2011年09月12日

行政評価アドバイザー会議を傍聴してきました。

先週の金曜日から日曜日の3日間、山梨県では「行政評価アドバイザー会議」が開かれました。いわゆる山梨版「事業仕分け」です。

私たちが税金を払って、それを使って県が事業を行う。
そしてその事業がどれだけの効果があったのか、将来に向けてどれだけの価値があるのか、評価することは、非常に重要なことだと思っています。

行政でも企業でも、「予算−実施−評価−予算・・・・」という当たり前のサイクルを繰り返しています。
企業の場合はそのサイクルの結果は、事業の存続という形ではっきりと表に出てきます。
しかし、行政については「どうもはっきりしない」と一般県民は思っています。私はそのように率直に思っています。

例えば、甲府中心街に建設された「ココリ」に代表されるようなハコモノ行政の懲りない失敗や、いまだ繰り返される補助金頼みの一過性の地域活性化イベントを見ると、憤りを感じますよね。

なぜこうも懲りないのか?
なぜ同じような失敗が繰り返されるのか?

私は、上記サイクルの内の「評価」がポイントだと思っています。



そこで、行政評価アドバイザー会議の最終日(9月11日)。14:30から17:30まで傍聴してきました。
(実はアドバイザーのお一人、田中佑幸公認会計士は私の高校の先輩です。)

このように公開の場で専門家が県行政の事業を評価する、ということ自体の意義を感じました。
しかし、大きな限界も感じました。

事業費が有効に使われているか、といった財務上の判断(評価基準)に偏り、その事業が「実際にどれだけ山梨のためになっているか?」といった実態の判断には結びつきづらい、ということです。
要するに「いろいろ言うけど、本当にその事業は必要なのか?」とか、「似たような事業がたくさんあるけど、一つでいいんじゃないか?」とか、気持ちの良い本音の議論がありませんでした。

行政評価アドバイザー会議、山梨県議会、県の各部局、そして県民。もっと本音で語れる仕組みができないものか、と思います。
インターネット中継をどれだけの方が観ていたか分かりませんが、私が傍聴していたときは、100人以上は座れる傍聴席に4〜5人しかいませんでした。そのうち県議会議員が1人でした。



私が最も強く思うのは、行政の事業でも民間の社会的事業でも、それを正しく評価する「基準」が存在しない、または極めて古い、ということです。

この「新しい評価基準」「新しい価値観」を議論し、示して行くことが、この時代に必要だと思うのです。
つまり従来の「規模」「回数」「人数」「売上」「効率」という基準でしか、私たちはものごとの判断、評価ができない。
「量」にしか価値を見いだせないことが、私たち地方に住む人々の最大の限界だと思います。

「量」の価値観は、いまや大都市のものです。

経済成長が終わったいま、小さな山梨は「量」で評価したら、ないも同然。早く大きな県に吸収してもらったほうがいい、となります。


ではどうするか?


やはり「質」で勝負するしかないでしょう。
「新しい豊かさ」を示して、持続可能な自立した地域をめざし、世界の同じような境遇の地域のモデルをつくることしか、存在感を示す手段はないでしょう。

私は「行政評価」でも「事業仕分け」でも、そんな価値観の転換の必要性に県民が気づくことが、意義だと思っています。

私の人生の目的は、「自立」という価値観を社会の中心に据えることです。
当然、私の実践する全ての活動(ワインツーリズム映画「サウダーヂ」マナビノバKOFU PRIDE、そして選挙・・・・・)は、そのための具体的な手段です。

このように考えてきますと、改めて県議会とはいったい何? と率直に疑問に思います。
行政と行政評価アドバイザー会議との関係は分かります。
しかし、このことと県議会との関係が、全く分かりません。
そもそも県議会にもこの「評価」する権限と責任があるはずでは?

山梨は全ての前提を疑ってかかり、全てのタブーを振りほどいて、率直な議論をすべき段階に既に来ています。

笹本貴之
posted by 笹本貴之 at 23:16| 地方政治/地方議会を考える