2013年10月31日

私たちに子どもたちの笑顔が守れるか?

10月の運動会の季節に、甲府市に一通の犯行予告メールが届きました。
「児童生徒を無差別に殺害する」、「市内の小中学校に爆弾を仕掛けた」といった内容でした。

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この一通のメールによって、教育委員会も各小中学校も、完全に振り回されてしまいました。
私がPTA会長を務める小学校も例外ではなく、予定していた運動会を無条件で一週間延期し、先生方は毎日厳戒態勢をしきました。

このような事態になり、いろんなことを考えてしまいます。

一体どこのどいつが、こんなメールを出したんだ!
学校もこんなメール一通で右往左往しなければならず、大変だ!
でも、本当の危険が迫っていたら、どうしよう。
私たち大人は、一体何ができるのか? そもそも私たちに子どものことが守れるのか?

今月発行したPTA本部だよりでは、この一連の騒動の中で考えたことを、書かせていただきました。

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(※ PDFダウンロードはこちらを H25_chizukaPTA_honbu_03.pdf )

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以下、全文掲載します。

みなさん、運動会では本当にお疲れ様でした。本当に大変な目にあいました。結果的に言えば、あんな「犯行予告メール」によって先生方も保護者も大いに振り回されたわけです。非常に腹立たしいことです。

そんな中で、運動会を前にして、私は「PTAとして何ができるか?」と真剣に考えました。
私が今回、第一に考えたことは、やはり少しでも先生方の助けになりたい、ということでした。例えそれがメール一本であっても、先生方は子どもたちの安全のために、最善を尽くすため忙殺されます。その精神的、肉体的な苦痛たるや、考えるだけで気の毒になりました。
第二に、保護者にもこれ以上残念な思いはさせたくない、ということでした。運動会が延期となり、どうしても日程調整がつかず運動会で子どもの姿が見られない、という保護者はたくさんいました。家族が来られない、と聞いて何人の子どもが泣いたことか。

そこでPTAでは学校側の希望するところを聞き、子どもたちの安全確保のために学校への出入り口を限定して、入場者全員の受付をPTAで実施することにしました。それにより、先生方は子どもたちの指導に専念できるわけです。ただ、この受付を保護者が一日やるとなると、子どもたちの姿が見られません。自分の子どもに限らずです。そこで警備会社に警備料を払って、プロの警備員さんを配置して受付を担当してもらうことにしました。保護者が受付をするのは、朝の開会式前に限定しました。運動会前日にPTA運営委員会に承認していただきましたが、お金というものはこういうときにこそ使うものだと私は思っています。どうぞご理解ください。



今回のことで、私は改めて「安全」ということの大切さ考えました。学校はもちろん教育の場ですが、その大前提がこの「安全」なんだなあ、とつくづく思いました。私たち保護者は、その大前提があるからこそ、毎日子どもたちを学校に送り出し、日中は仕事ができているわけですね。

小学校で子どもたちの笑顔が見られなくなったら、この地域は終わりですよ!そう思いませんか?

だから私は前向きに考えることにしました。今回の経験を、今後の千塚地区の安全を考えるために活かしましょう。残念ながら、今回のことに限らず、やっぱり地域に危険はあります。いままでのように完全にフルオープンの運動会はそもそも無理なのかもしれません。これからの千塚小学校での行事はおろか日常についても、何らかの安全対策を講じなければならないでしょう。こういうときこそ、我々大人の出番です!他人事ではないですよ。

これまで運動会になると、「駐車違反をやめましょう」とか、「お酒やタバコは禁止です」とか、言ってきました。でも、そんなこと当たり前です。そんなレベルじゃなくて、もう少し意識を持って、我々大人が子どもたちのため、地域の未来のために、知恵と体を使って、ときにはお金も使って、この学校の安全を守るんです。子どもたちの笑顔を守るのです。

笹本貴之/甲府市立千塚小学校PTA会長
posted by 笹本貴之 at 19:06| 私の考えていること