2011年01月13日

郊外化・大型化に抗する“まちなか小規模店”の経営

表題のテーマで、11月27日(土)に「山梨の地域ビジネスセミナー」を開きました。

出演はこのお二人でした。

県外の大手ショッピングセンターと地元大手スーパーに挟まれながら、
それでも独自のスーパー経営を貫き、地域でリスペクトされる「食品スーパーやまと」の社長、小林久さん。


甲府のシャッター街に借金をして10年前にカフェを出店し、
中心市街地の大規模開発と年々減ってゆく人通りを毎日見つめ続け、
それでも「地域を変える」拠点として存在する「フォーハーツカフェ」のオーナー、大木貴之さん。

このセミナーは、その後、話題を呼びました。
当日の模様は、山梨日日新聞の一面コラム「風林火山」で取り上げられました。

そして今年の1月11日の朝日新聞(山梨版)では、このときに小林さんから新しい試みとして発表があった、甲府中心市街地の商店の救済策が取り上げられました。

2011-1-11_asahi.jpg

私たちは便利・安心・安全・安価を求めて、大手スーパーやショッピングセンターに、こぞって出掛けました。
歩いて行ける地域の小規模店を捨てて、大きな駐車場のある郊外の大型店に車で出掛けました。
まさに大量生産・大量消費の時代の流れに身を任せ、車もどんどん大型化しました。
大手スーパーやショッピングセンターが増えるたびに、地域の小規模店は減りました。

そしていま、年をとって車の運転ができなくなって、昔あったはずの近くのお店を探そうと歩いても歩いても、見つかりません。
やっと見つけたお店でも、昔のように品揃えはなく、明日にも閉めようとするお店ばかり。
コンビニエンスストアーでは、日常的な買い物はできません。
いま「買い物難民」が、各地で問題になっています。

この現状に対して、食品スーパーやまとの小林さんは、自らモデルケースをつくって果敢に挑戦しています。
公共事業や補助金には依存せず、真剣に復活しようとする地域の小規模店と共に立て直しを図っています。
小林さんは言います。
「俺も小さい頃は、甲府のまちにだいぶ世話になっただ。だから頼まれれば何でもやる!でも頼まれなけりゃ、やらんよ!俺も真剣さ。真剣になってくれなきゃ始まらんよ!」

この復活したお店を、今度は地域の人々が守って行く番です。
そのためには、日々そのお店でお金を使うこと。

地域のお店は、その地域のコミュニティの源泉です。
小林さんの小規模店も、大木さんの「フォーハーツカフェ」も、コミュニティの掛け替えのない器です。
その場があるから、人が集まる。人が集まるから、その場が存続する。
いつもあそこにあの人がいると思うから行ってみる。行ってみたら、別の人がいて紹介される。

もしも、あの場がなくなったら。想像してみてください。
地域をつくるのも、壊すのも、私たち次第ということです。

お店も、お客も、行政も、みんなで自分のこととして真剣に地域を考える。
そんな解決策を今回の「山梨の地域ビジネスセミナー」では学びました。
今後の具体的政策にして行きたいと思っています。


笹本貴之 /笹本貴之と「山梨の自立」をめざす会
posted by 笹本貴之 at 00:00| 山梨の地域ビジネスセミナー

2010年12月18日

テーマ06「産地の主体性に挑戦した地域イベント“ワインツーリズム2010”の総括(成果と課題)」(12月19日)の告知

「山梨の地域ビジネスセミナー2010」の最終回テーマ06は、12月19日(日)13:30からです。
「産地の主体性に挑戦した地域イベント“ワインツーリズム2010”の総括(成果と課題)」をテーマに、山梨の自立を考えます。

出演はこの3人。

IMG_2357.jpg
 (打ち合わせ風景です。右から、大木貴之、雨宮一樹、笹本貴之(私)です。)

麻屋葡萄酒の専務取締役で、今回のワインツーリズム2010の実行委員長である雨宮一樹
フォーハーツカフェのオーナーで、ワインツーリズムのプロデューサーである大木貴之
ソフトツーリズムの社長で、今回のワインツーリズム2010の事務局長である笹本貴之

この3人で、総括します。

なぜ山梨で生きているのか?
ワインツーリズム以前に何があったのか?
なぜ山梨でワインツーリズムなのか?
何を求めているのか?
ワイン業界との間で何があったのか?
行政とのかかわりは? 補助金をどう考える?
どうやって収益を上げる?
ワインツーリズムは継続できるのか?
地域住民との関係は?
何を理想とするのか?
そして次は?

IMG_2288.jpg
IMG_2295.jpg

たくさんたくさん議論してきました。たくさんたくさん語ってきました。
タブーなく、終わってしまうことを恐れず、本音で話し合いを重ねてきました。

IMG_2299.jpg
IMG_2323.jpg
IMG_2333.jpg

そしていま、必ず次も、その次も、私たちの誇りのために、地域の自立のために、継続してゆく覚悟をしました。

IMG_2320.jpg
IMG_2339.jpg

今回のセミナーは、この「山梨の地域ビジネスセミナー2010」のまとめでもあります。
私たちが語ってきたのは、地域資源の「共有」の必要性と、
そこから生まれる人間関係の広がりと深まりを正当に「評価」することの必要性です。
そのすべてが、ワインツーリズムという試みには詰まっています。

地域でいったい何が起こり、何が変わって、何が硬直していて、何が課題なのか?
そして何が希望なのか?

ワインツーリズムは単なるワイン振興や、旅のスタイルの提案ではありません。
だからこそ、本当に楽しい「大人の遠足」なのです。

どうぞこの機会をお見逃しなく。

当日参加も可能です。会場の「山梨学院生涯学習センター6F」まで、お越しください。
無料駐車場(キャンパス北東側の第二駐車場)もご用意しています。

お問い合わせ 055-255-7722
公式サイト http://manabinoba.info をご覧下さい。


皆さまのご参加を、心よりお待ちしております。

笹本貴之/山梨マナビノバ実行委員会 事務局
posted by 笹本貴之 at 01:55| 山梨の地域ビジネスセミナー

2010年12月10日

テーマ05「商流から見る農業のビジネスモデルの変化と可能性」(12月12日)の告知

「山梨の地域ビジネスセミナー2010」のテーマ05は、12月12日(日)13:30からです。

「商流から見る農業のビジネスモデルの変化と可能性をテーマに、山梨の自立を考えます。

ご出演はこのお二人。

IMG_2290.jpg
(打ち合わせ風景です。右から、田中さん、土橋さんです。左は私。)

農業生産法人・株式会社サラダボウルを経営する田中進さん。

実は田中進さんとは、高校が同じクラスの同級生です。中学校の時からの付き合いです。
同じように山梨で育ち、同じように東京で働くことを夢見て、大学卒業後には大手金融会社に就職しました。
そして同じように、都会の生活に見切りをつけて山梨に帰り、それぞれの分野で“ここでしかできない”新しいカタチをつくるために日々努力しています。
山梨で「農業で幸せに生きる!」「日本の農業の新しいカタチを創りたい!」という夢に真っ向から挑むその姿勢と経営力は、全国から注目されています。


それから、中央卸売市場で働く甲府市職員の土橋克己さん。

ともすれば「市場」という施設の管理だけで済んでしまう市職員が、地道な市場改革に取り組んでいます。市場の場外団地の若手経営者と共に「甲府市中央卸売市場を元気にするじゃん会」を立ち上げ、消費者への直接販売を通して、市場の活性化をめざしています。
その精神は、「甲府鳥もつ煮」を今年のB1グランプリに導いた「みなさまの縁をとりもつ隊」の活動に集約されています。


「農業」は最近ではだいぶ身近になってきました。
食料自給率、無農薬有機野菜、地産地消、産地直送、直販、地域ブランド、第6次産業・・・・。
こんな言葉が毎日のように聞かれます。

何かイメージだけが先行しているような気がしてなりません。
そしてこう言われます。
「もう農協も市場も不要の時代だ。付加価値つけて直販すべきだ」。

今回のセミナーでは、農協や市場が担ってきた役割、そしてこれからも残る重要な責務について考察しながら、生産者⇒農協⇒市場⇒卸売業者⇒小売店・飲食店という生産物の商流について考えてみたいと思っています。

そこから、山梨の先進的な農業ビジネスモデルが打ち出せたら、と願っています。

どうぞこの機会をお見逃しなく。

当日参加も可能です。
会場の「山梨学院生涯学習センター6F」まで、お越しください。
無料駐車場(キャンパス北東側の第二駐車場)もご用意しています。

お問い合わせ 055-255-7722

その他のセミナー日程は、公式サイト http://manabinoba.info をご覧下さい。
皆さまのご参加を、心よりお待ちしております。


笹本貴之/山梨マナビノバ実行委員会 事務局
posted by 笹本貴之 at 21:12| 山梨の地域ビジネスセミナー

山梨日日新聞の「顔」欄に実行委員長が登場

私たちが始めた「山梨マナビノバ実行委員会」の実行委員長・大木貴之が、今朝の山梨日日新聞の「顔」に登場しました。

101210_sannichi.jpg

これまでの私たちの試みから得た「山梨の活性化への道」を、マナビノバを提供することによって山梨に広めるのが、この実行委員会の目的です。
その試みとは、中心市街地のフォーハーツカフェの経営であり、若手行政職員と民間との連携であり、新規農業生産法人の経営であり、山梨の森の活用であり、清里フィールドバレエであり、ワインツーリズムであります。

地域の資源を活用する、山梨に新たな価値観を共に考えています。




次回は「山梨の地域ビジネスセミナー2010」のテーマ05です。
12月12日(日)13:30からです。

 「商流からみる農業のビジネスモデルの変化と可能性」をテーマに、山梨の自立を考えます。

ご出演はこの二人。

農業生産法人 潟Tラダボウルの代表、田中進さん。
甲府市中央卸売市場市場経営室の土橋克己さん。
(土橋さんは、ご存じ「鳥もつ隊」の代表でもあります。)

当日参加も可能です。
どうぞ会場の「山梨学院生涯学習センター6F」まで、お越しください。
無料駐車場(キャンパス北東側の第二駐車場)もご用意しています。

お問い合わせ 055-255-7722
その他のセミナー日程は、公式サイト http://manabinoba.info をご覧下さい。

皆さまのご参加を、心よりお待ちしております。

笹本貴之/山梨マナビノバ実行委員会 事務局

2010年12月06日

山梨日日新聞の一面コラム「風林火山」に掲載

現在、私たちが実施している「山梨の地域ビジネスセミナー」での試みが、山梨日日新聞の一面コラム「風林火山」で取り上げられました。

11月27日のテーマ03「郊外化・大型化に抗する“まちなか小規模店”の経営」において、小林さんと大木さんが語った「現場の実践から見える地域活性化への糸口」を受け止めてくれた本当に嬉しい文章です。

101205sannichi.jpg
量や規模の大きさでは測れない、その地域ならではの価値や誇りを見いだそうとする人たちがいる。大型SCと同じものを求めていては、地域にある“宝物”を生かすことはできないという思いが、そこにはある。

まさに、私がこのブログで報告すべき内容を、この記者の方に報告していただきました。
この記者の方は、「記者」として取材のためにではなく、「個人」として私たちのセミナーに参加し、実感した言葉をコラムにしてくれたのだと思います。
本当に嬉しいことです。

IMG_2080.jpg

---------------------------------
以下、山梨日日新聞WEB版にも掲載されている内容を添付します。
 「甲府が駄目になると山梨県民のモチベーションが下がってしまう。(甲府は)みんなのものだから。甲府には胸を張っていてほしい」▼郊外の大型ショッピングセンター(SC)に押され、かつてのにぎわいが失われている甲府市中心部。市内で開かれたセミナー(山梨マナビノバ実行委員会主催)で、韮崎市に本部を置くスーパー「やまと」の小林久社長が現状を憂えるように語っていた▼存続の危機にある地域の個人商店に自社の商品を原価で提供したり、経営の助言をしたりするなどの支援を始めた「やまと」。支援を受けた1号店が甲府市内にオープンする▼その店がなければ、近所での買い物に困ってしまう高齢者がいる。店を守ることは、そうした人が買い物難民になるのを防ぐことにもつながる。「自分たちはずっとこの土地で暮らしていかなければならない」。小林社長の言葉に決意がにじむ▼「『ここにしかない』ということを武器にしていく」とセミナーで話していたのは、ワインツーリズムのプロデューサーで、経営する市中心部のカフェでワインフェスを企画する大木貴之さん。「店舗を増やさない代わりに価値観を広げていく」とも言う▼量や規模の大きさでは測れない、その地域ならではの価値や誇りを見いだそうとする人たちがいる。大型SCと同じものを求めていては、地域にある“宝物”を生かすことはできないという思いが、そこにはある。
---------------------------------

セミナーはまだまだ続きます。
次回は12月12日(日)です。テーマは「農業」。
商流から山梨の農業のビジネスモデルを考えます。
ご期待ください。

笹本貴之/山梨マナビノバ実行委員会 事務局
posted by 笹本貴之 at 01:55| 山梨の地域ビジネスセミナー