2011年02月28日

「カッコ悪さ」と「まともさ」

「みんなカッコ悪ければ、そのことに誰も気がつかない。でもその中に、1人だけまともな奴が現れると、そのカッコ悪さに気がつき始める。」

by 富田克也(映画監督/『雲の上』『国道20号線』『サウダーヂ』

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富田克也と私とは、現在編集中の映画『サウダーヂ』の監督とプロデューサーの関係です。全くの自主映画を撮る富田克也を、私はプロデューサーと言う立場でサポートしています。
甲府を舞台にしたこの映画は、労働者、外国人、ラッパーなど、人々の生活を通して山梨の現実をえぐり出しています。

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この言葉は、先日久しぶりに会った富田克也が、私の選挙事務所で発したものです。
富田克也は「自主映画」という手法で、たくさんある映画作品、たくさんいる映画監督の中で、孤軍奮闘しています。

「世間の意識を変える」とは、そういうことではないか、と私は思いました。

そして富田克也は言います。
「しかし、それには時間がかかるんです。」


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映画でも政治でも同じですね。

私はこの一年間に、地道に地道に、学習の場を展開してきました。100以上の場に携わり、参加してきました。
そしてようやく、その学習の場から一つの方向性を示すことができました。それは「山梨の自立」という目的であり、地域資源の活用と議会改革という手段です。

私はそうしてつくった政策集を、選挙に向けて訴えています。まともな選挙を、まともに実践するつもりです。

富田克也と私とは、タイプも生い立ちもやっていることも違うけれど、どこか深いところで完全に一致している同志です。


笹本貴之 /笹本貴之と「山梨の自立」をめざす会

posted by 笹本貴之 at 23:55| 学びの言葉

2011年01月26日

イラストは日常の美。

「イラストは日常の美。」

by 三井ヤスシ(イラストレーター)

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三井ヤスシさんとの出会いは、確か6年ほど前だったと思います。そのときも確かフォーハーツカフェで会ったのだと思います。今回のようにカフェの壁を使って、彼の作品を展示していました。その後、私が主催していたKOFU Prideという「まちづくりサロン」のメンバーになり、毎月一度のサロンの度に会っていました。その頃は、東京と山梨を行き来していたのだと思います。まだどちらに腰を据えるでもなく、何か不安定な、何か落ち着かないような、そんな様子でした。私が出張のため甲府駅に朝早く行くと、そこで作業着姿で床の清掃をする三井さんに会いました。

その後、しばらくサロンにもフォーハーツカフェにも現れず、三井さんのイラストが挿絵になった小説や雑誌を見るようになりました。東京で本格的にイラストの仕事をしていると聞きました。

私は、もうこのまま東京で活躍してゆくのかな? と思っていました。喜ばしいことだと、仲間として嬉しく思っていました。

そして一昨年、久しぶりにフォーハーツカフェで会い、お隣に座る奥様を紹介されました。一緒に甲府に住んでいると言います。もっと嬉しくなりました。

久しぶりに復活したKOFU PRIDE 2010にも、何度も参加してくれました。


彼のイラストには、ところどころに山梨の風景が描かれています。何気ない、私たち県民が見飽きた、どうでもいいと思っている「山梨の日常」があります。そんな「山梨の日常」を描き続け、東京でイラストの仕事をし、自立して家族を養い、もう一度この山梨を拠点に仕事をする。三井ヤスシさんのその姿勢に、まさにプライド(誇り)を感じずにはいられません。

そしてフォーハーツカフェの、場としての力を感じずにはいられません。

私を含め、この「山梨の日常」に飽き足らず、何かしたいとウズウズしている人々が集まります。彼らがそこで発表の場を得て、そこで出会い、そこで話し合い、そこで発想します。そしてまた「山梨の日常」に戻り、その魅力を武器に自分の分野で闘います。

私も三井さんに負けないように、闘います。


笹本貴之 /笹本貴之と「山梨の自立」をめざす会
posted by 笹本貴之 at 23:48| 学びの言葉

2011年01月18日

ワイン文化継承の世界へ

「“1キロいくら”の世界から、“ワイン文化継承”の世界へ。」

by 池川 仁チーム・キスヴィン 代表/池川総合ブドウ園

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ぶどう栽培家の池川さんは、甲府でワイン醸造用のぶどうをつくっています。
もともとは生食用ぶどうがメインでしたが、米国留学をして、山梨のぶどう栽培の経営を安定させるためには規模の拡大が必要だと気付きます。
そのためには比較的栽培効率のよい醸造用ぶどうの栽培の割合を高めることが必要であり、池川さんはそのための栽培技術を高めてきました。

その後、甲府のシャトー酒折ワイナリーの醸造家、井島さんと出会いました。このワイナリーの看板商品とも言える「マスカットベリーA樽熟成 キュベ・イケガワ」は、さまに池川さん特別醸造という意味で、池川さんのつくったマスカットベリーAでできたワインです。
この共同作業により、ぶどう栽培、ワイン醸造、そして販売までを一貫してイメージした、新しいぶどうづくり、ぶどう栽培の経営を構想します。

ぶどう栽培を、単に商売として「1キロいくら?」ということばかり考えるのではなく、日本で数少ないワイン産地ということを貴く思い、その産地の文化そのものを守り、継承することに自らのぶどう栽培家としての存在価値を見出しています。

そして、ぶどう栽培、新規就農者の育成、産地の景観維持、グリーンツーリズム、栽培コンサルティングを総合的にする「チーム・キスヴィン」という組織をつくりました。

池川さんは言います。
「なにも東京や海外の市場に売り込むことだけがワインのブランド化ではない。産地の体制をしっかり整えて、新規就農者をしっかりと受け入れられることで、ブランド力が高まる場合だってある」。
「その土地に『もっと良くしたい』と思う人が、どれだけ多いか、『産地を残したい』という気持ちの人が、いかに多いか。これによって山梨のワインが本当にブランドになる否かが決まる」。


地に足の着いた池川さんと共に、私も山梨のワインのブランド化に貢献したいと思っています。


笹本貴之 /笹本貴之と「山梨の自立」をめざす会

posted by 笹本貴之 at 01:00| 学びの言葉

2011年01月14日

小さな暮らしに、大きな幸せ。

「自然の恵みで、小さな家をつくり、小さな暮らしをする。そこには大きな幸せと大きな愛がある。」

by 雨宮国広(小さな削ろう会 代表)

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大量生産・大量消費の世の中で、住まいもそのシステムの中に取り入れられています。

そんな現代において、昔から伝わる“手道具”を使い、小さな小屋造りを通して、楽しみ、交流を深め、先人の思いを受け継ぎ、21世紀のものづくりの在り方を一緒に考え、次の世代へ伝えていく。そんなイベント「小さな削ろう会 in 一ノ瀬」を雨宮国広さんは主催しました。そしてそこには、ヨーロッパからの職人たちも多数参加しました。

そのようなものづくりだけでは、ビジネスとしてまだ成立しませんが、私たちが提唱する「山梨の地域ビジネス」の原型がこの雨宮国広さんの言葉にあるような気がしています。


ところで、私が甲府市内で街頭演説を始めて、何か自分らしさを演出したいな、と思っていたときです。
やはり話し手と聞き手の関係性を大切にしたい、と願っていたときです。

そうだ! 演台だ! 

私にとっての演説は、映像で観てきたマルコムXやキング牧師であり、アメリカ生活中に見てきたジェシー・ジャクソンや牧師たちでした。彼らの前には、必ず、木製の演台がありました。

これを県産材で、雨宮国広さんにつくってもらおう!

そう思って昨年末に電話をしたら、話が早かった。

「それじゃあ、うちにある材料でつくります。やっぱり演台があって、その前に立つと、その空間が出来上がりますよね! 年明けにつくります! イメージはできたので、全部ぼくに任せてもらえませんか?」

そして1月6日にお持ちいただきました。
こちらです。折り畳み式で、持ち運びにも便利です。

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(左が雨宮国広さん。笹本貴之事務所の前で。)

県産の杉とヒノキでできた演台です。そして1月13日の朝、お披露目でした。

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日本初、「演台のある街頭演説」です。

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山梨の地域資源、山梨のPRIDEでつくる、私の空間です。


笹本貴之 /笹本貴之と「山梨の自立」をめざす会
posted by 笹本貴之 at 02:02| 学びの言葉

2011年01月11日

農業の「新しいカタチ」

「俺は、農業の“新しいカタチ”を創りたい。農業で幸せに生きる。」

by 田中進(農業生産法人サラダボウル 社長)

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田中進さんの代表的な言葉です。非常にシンプルで、誰にでも分かる明確な言葉。
実は彼と私とは、中学の塾の時からの同級生です。その後、駿台甲府高校で同じクラスでした。

田中進は農家の二男として生まれました。ずっと家が農家だったことにコンプレックスを感じて生きてきたと言います。
両親には「おまんとうの時代は農業なんかやる時代じゃねえぞ!」と言われながら、育ってきたと言います。

私は板金塗装工場の長男として生まれました。
両親には「板金塗装なんかやらんで、勉強して弁護士になって世界にはばたけ!」と言われて育ってきました。

そして二人とも、勉強して都会の大学に行って、金融で働きました。田中進は外資系生保で、私は外資系損保でした。
山梨に生まれたというコンプレックスを解消すべく、山梨をやっとの思いで脱出して、大都会でのサラリーマン生活をエンジョイしていました。

しかし二人とも、山梨に帰ってきました。私は2000年に、田中進は2004年に。
それから2007年に、甲府のフォーハーツカフェで17年ぶりに再会しました。
そのときにこの言葉を田中進の口から聞きました。

では、俺は何の「新しいカタチ」を創る?
何で幸せに生きる?



そんな言葉が私自身に突きつけられる思いでした。

いまではサラダボウルは、野菜を生産するだけではなく、全国から毎月何人もの「農業で生きたい」という研修生が集まるマナビノバになっています。昨年はサラ
ダボウルでつくった野菜を提供する「サラダボウルキッチン」もオープンしました。確実にこの山梨で、農業の「新しいカタチ」を表現しています。

当然、私も負けず劣らずいろんな地域活性化策を必死でやってきました。
ワイン産地の「新しカタチ」を創るべく、山梨のワインツーリズムをつくってきました。
旅の「新しいカタチ」を創るべく、旅行業を取得してたくさんのツアーを企画実施してきました。
その他にも研修会やセミナーの実施や、たくさんの出版物を世に出してきました。


そしていま、
地方政治の「新しいカタチ」を創りたい。
と私ははっきり言えるようになりました。


田中進はもう一つ、よく話す言葉があります。
「農業は地域に就職する仕事。」

外から持って来たり、必要でもないものをつくったり、という地域活性化策は通用しなくなりました。
つまり、企業誘致や大型公共事業ばかりを当てにする地方の経済は終わりました。
そのためだけに働く、地方政治も終わりました。

地域独自の特徴を生かした「地域ビジネス」を、この山梨でより広くより深く根付かせたい。
農業はそのもっとも重要なビジネスの一つです。ワインツーリズムもそうです。
しかし、その「地域ビジネス」から得られる豊かさは、「都会」で考える「豊かさ」ではありません。
「田舎」での「豊かさ」、つまり地域の人々とのつながりや自然の楽しさなど、年収では換算できないものです。

そんな新しい価値観を、私たちの世代が協力して行政や議会など「政治の場」に持ち込む必要があります。

この山梨で誇りを持って幸せに生きる。

そのために田中進は「新しい農業」を、私は「新しい政治」を志します。
お互いの山梨へのPRIDE(誇り)のために。

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※以下、参考にしてください。
  『ぼくらは農業で幸せに生きる』 田中進著
  『サンドタウン 〜地域の自立〜』 笹本貴之著
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笹本貴之 /笹本貴之と「山梨の自立」をめざす会
posted by 笹本貴之 at 00:00| 学びの言葉